国内検索エンジン最適化の変遷

国内でのSEO(その当時はこのような名称はなく、検索エンジン上位表示とか登録とか呼称していました)は、1999年頃から、2〜3社の企業や個人によりスタート致しました。イープレスもその1社ですが、当初は、グーグルが日本に上陸する前で、ヤフーやグー、ライコス、OCN、インフォシークが一種の群雄割拠の状態でした。まだ、ISDNさえも登場するまえで、ネットユーザーは1分間3円の電話料金で、ウェブにアクセスしていた時代です。
使いすぎると、すぐに数万円の請求がくる時代でしたから、一人平均1日に20分程度ネットを利用する程度で、果たしてネットでのビジネス展開が本当に可能かと疑われていたものです。
ヤフーは、カテゴリー登録がメインで、ロボット型の検索結果にはグーを採用していたために、
グーのアルゴリズム分析が、当時のおもな作業でした。検索エンジンもまだ進化中でしたので、様々なシステム上の不備がつかれ、キーワードの隠し文字や羅列が意外と功をそうする等、現在では到底考えられない状況でした。
その後、グーグルの日本上陸で、SEOという言葉も輸入され、状況は一変することになります。
それは、グーグルがアルゴリズム(順位決定基準)を公開したことと、それが非常に合理的で
科学的に映ったことです。「ページランク」「バックリンク」「キーワードの最適化」などの概念が
ウェブの将来性を予感させ、同時に接続料金のディスカウントやスピードが早くなるなどの環境も
あいまって、一気にSEOに対する期待感が高まってきました。
さらに拍車をかけたのが、ヤフーがグーとの提携を解消し、ロボット型の検索結果にグーグルを
採用したことです。それによりグーグルの存在価値が、一気に高まって、他の弱小エンジンも
グーグルのシステムを採用するなど、グーグルで上位にランクされれば、国内のほとんどの
ロボット型エンジンで上位に表示される結果となりました。
ヤフーはまだ、手作業によるカテゴリー型しか提供できていませんでしたので、SEOといえば
グーグルに対するものという定義付けでした。現在と違い、グーグルは検索結果をはじき出すだけで広告掲載はしていませんでしたので、各検索エンジンにシステムを提供するフィーが売上げの殆どでした。SEOに対しても、敵対的というよりも、グーグルの宣伝に一役買ってくれる程度の認識だったと思われます。(特に実害がないわけですから)
この当時のSEOはアルゴリズムさえ解析できれば、面白いようにウェブを上位に上げて安定させることが出来ました。イープレスでも顧客が一気にふえたのもこの頃からです。
ページランクの高いところと協力し、さらにホームページ内の最適化を行えば、どのようなキーワードでもアップ可能でした。この頃から、SEOをてがける企業が国内あちこちに出現するようになり、中には悪質な業者も出てきたようです。
その後、ヤフーがグーグルとの提携を解消して、自前のYSTを使ってロボット型検索結果を表示するようになりますが、その背景には、各検索エンジンの収益の柱としてクリック課金型広告の拡大があります。グーグル、ヤフーともに広告収入が大きな収益源となるに従い、SEOに対するスタンスも大きく変わって参りました。広告掲載による効果とSEOによる効果は、真っ向から対立するからです。
また、ブログの急速的な普及も、各エンジンのアルゴリズムに変化を余儀なくさせている原因の一つです。バックリンクの量と質が検索結果に影響を与えるアルゴリズムは、現状、ブログのリンク網を適正に処理することが難しいからです。
|